11月の【CHEF’S CAKE】「わたしのおいしい」は、かぼちゃクリームをパイ生地でサンドした『栗かぼちゃのミルフィーユ』です。

「『秋に食べたいケーキって何だろう』と考えた時に、今が旬のかぼちゃを使ったミルフィーユが真っ先に浮かびました」と語るのは、考案者の山西パティシエ。数あるかぼちゃの中でも「栗かぼちゃ」という品種を厳選しました。栗かぼちゃはまるで栗のように濃厚で甘さが強いことが特徴。「様々な品種を試し、やっと理想のかぼちゃに出会えました」(山西パティシエ)。

この「栗かぼちゃ」を「ムースリーヌクリーム」と呼ばれるクリームに仕上げます。「ムースリーヌクリーム」とは、カスタードクリームとバターを混ぜ合わせ、なめらかに仕上げたくちどけの良いクリームのこと。ここに栗かぼちゃを混ぜ合わせ、メインとなるかぼちゃクリームを作るのですが、ここにも山西パティシエのひと手間が加わります。「栗かぼちゃを完全にすりつぶしてしまうのではなく、荒つぶしにしているので、かぼちゃ本来の食感と風味を存分に楽しめるようになっています」。また、食感のアクセントになるように、この時期に収穫される、しゃきしゃきのラ・フランスを忍ばせてフレッシュ感をプラスしました。

かぼちゃクリームを挟むパイもひとつひとつ丁寧に焼き上げます。「実は、パイはひとつひとつカラメリゼしています。カラメリゼすることでパイがより香ばしくなるんです」と語る山西パティシエ。美味しさの為には手間を惜しみません。

なめらかなかぼちゃクリーム、栗かぼちゃのほくほく食感、しゃきしゃきのラ・フランス、そして香ばしいパイ生地。美味しさの四重奏は、決して簡単にはできあがりません。「この『栗かぼちゃのミルフィーユ』には、手間のかかる工程がいくつもあります。それでも、手間をかけた分だけケーキは美味しくなり、作り手の温かさも伝わると信じています」と語る山西パティシエ。想いがあふれた逸品に仕上がりました。

季節を感じられる逸品に仕上がった「栗かぼちゃのミルフィーユ」。ぜひご家族や大切な人と、笑顔で過ごす時間にお召し上がりください。

縦9×横9×高さ6cmの可愛らしいキューブに、山西パティシエのこだわりとあたたかさがぎゅっと詰まっています。

– 大切にしている言葉 –
一日一善!
笑顔でいること!
好きこそ物の上手なれ!

◆入社4年目
 (日本菓子専門学校出身)

◆なぜパティシエになりたいと思ったのですか??

私が子供の頃、母がよく手作りのケーキを作ってくれました。母の手作りならではのあたたかさや美味しさが大好きでした。自分も母のように、自分の手作りのケーキで心のあたたかさやケーキの美味しさでみんなに喜んでもらいたいと思い、パティシエを目指しました。

◆山西さんの好きなお菓子やケーキはなんですか??

たこまんの『クッキーしょこら』と『クッキーしょこら《濃茶》』が大好きです。毎日1個は必ず食べたいと思うくらい美味しいです。
たこまんのケーキですと『たこまんロール』(生クリームとカスタードクリームのシンプルなロールケーキ)が好きです。

山西パティシエへのインタビューの中に何度も語られた「手作りだから伝えられる美味しさやあたたかさ」という言葉。食べる人の喜ぶ姿をただひたすらに想い日々美味しいケーキ作りに励んでいます。これからもお客様の心を満たすケーキ作りを楽しみにしています!!