「シブースト」とは、カスタードクリームと卵白、ゼラチンを合わせた「クレーム・シブースト」の上面をカラメリゼ(砂糖を香ばしく焦がす工程)した、フランス発祥のケーキです。

製菓専門学校の実習で初めてシブーストを知り、その美味しさに感動したという、『りんごとうなぎいものクレーム・シブースト』を考案した影山パティシエ。シブーストを売っているケーキ屋さんは少なく、まだ知らない方にもこの美味しさを知っていただきたくて考案しました。

秋らしいケーキに仕上げるため、『りんごとうなぎいものシブースト』には「うなぎいも」のペーストと芋餡を合わせています。「うなぎいも」とは、浜名湖名産の鰻の残渣(食べられない皮・骨・内臓など)を肥料に加えて生育した、浜松市のブランドのさつまいものこと。ペーストと餡を加えることで、程よい甘さとうなぎいもの美味しさが引き立つケーキに仕上げました。

うなぎいも入りのシブーストとタルトのバランスが難しく、試行錯誤を十回以上繰り返し、自分だけのレシピを完成させた影山パティシエ。タルトの中のりんごも食感を楽しんでいただけるよう、一度バターでコーティングしてから煮詰めるというひと手間も加えています。

「私が専門学校生の時に感じた感動を、お客様にも感じていただきたい!」と影山パティシエは強く語ります。『りんごとうなぎいものクレーム・シブースト』をベストな状態でお召し上がりいただけるよう、店頭でのお渡しは15時以降限定。「上面のカラメルがパリパリ食感とほろ苦さを楽しんでいただくため、できれば午後のおやつか、夕食の後の団らんに楽しんでいただきたいです」(影山パティシエ)。

お客様に「美味しい!」と喜んでいただきたい一心でお作りした渾身の逸品。ご家族みなさまでお楽しみください!!

上面のカラメルを割りながら切り分けると、美味しさへの期待も高まります!!
シンプルな見た目とは裏腹に、影山パティシエのこだわりが詰まっています。

– 大切にしている言葉 –
幸福であれ、しかし、決して満足するな。

◆入社7年目
 (浜松調理菓子専門学校出身)

◆なぜパティシエになりたいと思ったのですか??

もともとお菓子作りが好きだったこともあるのですが、「夢色パティシエール」(松本夏実/作、集英社)というマンガに強く影響を受けました。製菓専門学生の主人公が、お菓子作りを学びながら仲間たちと成長していく姿を見て、お菓子作りを趣味で終わらせるのではなく、「私が作るお菓子でもっとたくさんの人に喜んでもらいたい!」「主人公のように高みを目指したい!」と思うようになりました。

◆影山さんの好きなお菓子やケーキはなんですか??

たこまんの「レモンタルト」(ケーキ・季節限定)が本当に大好きで、販売当時からずっと一番好きなケーキです。全世界の人に食べてもらいたいと思うくらい大好きです。
焼菓子の「レモンケーキ」(季節限定)も大好きです。

もともと工業高校に通い、パティシエとは別の道を歩もうとしていた影山さん。高校3年生の夏にどうしてもパティシエになる夢を諦められず製菓の道へ歩み出しました。今回のインタビュー中、想いが溢れて涙をこぼしてしまうほど、ケーキ作りへの強い想いの持ち主です。これからも、「お客様を笑顔にしたい!」「美味しいケーキを作りたい!」の想いが詰まったケーキ作りを楽しみにしています!!